コラム

 公開日: 2013-11-30  最終更新日: 2017-05-08

柱や土台に使う木は桧がいいのか杉がいいのか



通し柱を墨付けしています。
昔の人(今もそうかもしれませんが)はよく家の柱はヒノキでないとダメだという
考えがありました。
桧信仰のようなもので総ヒノキの家は上等だとされてきました。
当社では、通し柱・土台に桧 管柱に杉を使うことが多いです。
日本の森林自体が杉が7割、ヒノキが3割と言われますから、生産量からして
桧のほうが高価です。
また、強度だけを比べればヒノキのほうが強いです。
しかし杉だと強度が不足するというわけではありません。
桧は腐朽菌に強いですが、シロアリにはさほど強くありません。
赤身の部分は強いですが、桧の赤身はなかなか取れません。



一方、杉も同じく赤身の部分は強くて、杉の場合赤身はとりやすいです。
地域によっては杉を土台に使うところもあるそうです。(和歌山県)
どちらを使うにしても環境さえよければ100年は大丈夫ですから、
住宅の寿命に影響するものではありません。

劣化対策等級という規定があります。
長期優良住宅には規定されています。
桧は耐蟻性が高いという理由で、防蟻の処理をしなくても等級が取れますが、
杉は何らかの防蟻処理が必要になります。
私自身はこの規定にはやや疑問がありますが、決められていることなので仕方
ないことです。

シロアリの被害にあった木材を写真か何かでご覧になったことがあると思いますが、
芯の部分は桧でも杉であまり被害を受けずに周辺だけが食われてしまっています。
これは芯に近い部分(赤い部分)にはリグニンという成分がたくさん含まれていて
シロアリもこの部分は食べません。
ですから、赤身がほとんどの木材ならシロアリの被害はほぼ受けないことになります。

今は、基礎のコンクリートの下に防湿シートを敷いて水分を遮断したり、基礎の立ち
上がりを高くして木材を地面から離すように造られているのでシロアリの被害はかなり
少なくなっているはずです。


日本の木を使った家づくりをお考えの方はこちらをご覧ください
http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=119

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