コラム

 公開日: 2013-05-27  最終更新日: 2017-04-15

断熱材は何がいいのか。結露が心配な方


住宅の温熱環境をよくするために欠かすことのできない断熱材
断熱材といってもいろんな種類があります。
写真は、当社が採用しているエアパス工法という工法に使う
断熱材でポリスチレンフォームという材質のものです。
一番多いのは、やはりグラスウールです。


価格が安く、一番普及しているので施工も比較的簡単です。
というのも、昔は(私がこの業界に入ったばかりのころ25年ほど前)
は、このグラスウールはどこの工務店やメーカーも扱っていましたが、
入れ方が乱雑でした。
本来防湿層である耳という部分があるのですが、これを柱に打ち付
けて防湿層で断熱材と内側の石膏ボードを遮断するように施工しな
ければならないところこの耳をかぶせずに施工していることが多く、室内
の湿気が断熱材に廻ってしまっていることがよくありました。
そうなるとグラスウールはいったん吸ってしまった湿気をいつまでも含んで
しまい、その重みで壁の中で断熱材が垂れ下がるという現象が起きます。
まさにカビと湿気の温床のような状態になります。

そのほか、これとよく似たものにロックウールという断熱材があります。

最近普及してきたものにセルロースファイバーという断熱材もあります。


新聞紙が原料で写真のように床・壁・天井に吹付ます。
壁はシートで覆ったのちに袋状になった部分に吹き込みます。
シートが膨れ上がるほど固く詰め込むので、石膏ボードを押し付けるように
して貼らなければなりません。
これは壁の中で断熱材自体が垂れ下がる危険性があるからです。
難燃性で防音の効果もあります。
大量の繊維材を詰め込んでいるだけに変更やリフォームとなるとシートを開けた
途端に繊維材があふれるように出てきますので、この対処は大変だと思います。
同じようにウレタンを吹き付ける工法もあります。
どちらも気密性がよく隙間なく断熱の施工ができます。
ただ、それだけに夏場は熱がこもるというデメリットもあるようです。
冬向けの断熱施工でしょうね。

麻でできたドイツ製のテルモハンフといったものまであります。


麻という自然素材でできた断熱材です。
ドイツで生活をしてこられた方が採用してほしいというのでこれを施工しましたが、
高価なためか、普及せず今では日本国内では手に入らないようです。

当社のエアパス工法と同時期に施工させてもらいましたが、ちょうど夏場だったの
ですが、エアパスに比べるとやや暑く感じました。

どの断熱材がいいかといわれると難しいですが、やはりどの断熱材も施工次第
ですね。
繊維系の断熱材なら防湿層が確保されているかとか、隙間なく施工されている
かといったところですが、包んでしまうと確認できないものです。
もし建築中の方がおられるなら、途中で確認させてもらうのが一番いいでしょう。
一般の方でも断熱に隙間がないかどうかは判断できます。
あと一番大事なのは、壁体内結露といって壁の中が結露しない構造になっている
かですが、これは断熱の施工上の問題ではなく、工法上のことになります。
壁の中で結露すると構造材を傷めますから大事な部分です。
これは一般の方では判断しずらいです。
とにかく気密性良く施工してもらうしかありません。
その点では、吹付を行う断熱施工は専門業者が施工するのである程度の気密性
は確保されていると思います。
外壁の下地に使う構造用合板というものがあるんですが、この部分に透湿抵抗の
低い材料を使うだけでも結露対策にはなるはずです。
この透湿抵抗はカタログにも掲載されているので、施主さんでも確認できます。

関連記事はこちらをご覧ください⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=105

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