コラム

 公開日: 2013-08-21  最終更新日: 2017-04-28

夏の暑さを和らげるエアパス工法の屋根


    




これだけ暑い日が続くと、住宅を造る側にすれば屋根というのは雨風を防ぐだけでなく
夏の熱を遮るという意味でも大事な部分です。
その点昔の茅葺の家はかなり断熱性に優れていたことでしょう。
あれだけの厚みがあって、雨の日に吸い込んだ水分を気化することで熱を発散していました。
夏重視で建てられた家です。

写真は屋根の下地から完成までを並べたものですが、普通あまり見ることのない部分です。
施工中でもここまで上がってみる人は少ないでしょうし、完成すれば尚更です。
野地板(屋根の下地になる板)はコンパネがよく使われますが、当社は杉板を使ってます。
コンパネのほうが構造計算しやすいというメリットがありますが、熱と湿気の激しいところですから
接着剤を使ったものは避けたいです。
野地板と断熱材の間には隙間があってその間を空気が通るようになっています。
野地板の下に敷いているシートは通気をよくするための気密シートです。

次は防水シートですが、普通の防水シートは水は通しませんが下からの湿気も通さないので
野地板が結露を起こすことがあります。
結露は腐朽の原因になるのでどこでも起きてほしくないことです。
それで透湿性のある透湿遮熱シートを使ってます。
遮熱にしているのは昨今の暑さ対策です。

仕上げにはガルバの鋼板を使うことが多いです。
屋根の軽量化のためですが、熱と音の対策は必要になります。
写真は縦ハゼ葺きと言って縦に細い桟が通りますが、横に葺く方法もあります。
好みで選べます。
完成するとわからない部分ですが、家にとっては一番大事な部分です。


室内から、天井を見上げた写真です。
どれだけ隙間なく断熱材を詰め込んでも、断熱材自体が万能ではありません。
どれだけ厚くしても熱が伝わるのを遅くしてくれるだけです。
夏は、どうしてもその断熱材を通過して熱が伝わってきます。
今度は、その断熱材があるがゆえに室内に入った熱が逃げにくくなります。
夏の夜に経験する蒸し暑さはそれが原因です。
エアパスでは開閉式の換気口を開くことで籠った熱を外に逃がすことができます。
省エネな住宅を造るには断熱性を上げることが一番ですが、どこまでも断熱材
を厚くすることはできません。
家の構造上の問題もあります。
基本木造住宅は壁の厚さは柱に比例して105ミリから120ミリです。
その中に収めるか、外側か内側に設置することになります。
エアパスのように空気を使った断熱も省エネには効果的だと思います。
躯体に影響しない範囲で断熱材を使い、空気を使って排熱、断熱できる工法です。



エアパス工法についてはこちらをご覧ください⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=111

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