コラム

 公開日: 2016-10-15  最終更新日: 2017-04-21

伝統工法か在来工法か


ある家の床下です。
大引は束で受けていてますが、束石はブロックを使っています。
奥の方に太めの柱を大きな石で支えています。
この部分だけを見ると石場建ての伝統工法のようですが、家の東西には
布基礎が使われています。

築45年くらいだそうですが、伝統的な建て方と在来的な建て方が入り混
じった時期だったのかもしれません。
大工さんもこれでいいと判断したのでしょう。
この状態から耐震補強しようとすれば在来工法に変えるしかありません。
部分的に基礎で土台が固定されていますから、石場建てでは対応でき
ません。

本来なら家を持ち上げて下に基礎を造るのが一番ですが、相当な費用
が掛かります。
既存の状態で土間コンクリートと布基礎を造ります。
石の部分は石に差筋アンカーを打ち込んで土間コンと一体化させます。
既存の布基礎は内側に同じ布基礎を添え打ちします。

後は、耐震の等級が取れるように耐力壁を設けていきます。
筋違と合板の併用になります。

昭和56年に新耐震基準が制定されましたから、それ以前の建物はこれに
対応していません。
地震で災害が起きるたびに言われることですが、それ以前の建物を今の基準に
持っていくにはかなりの工事費が必要になる物件があります。
まだ、完全な伝統工法のほうが、限界耐力計算に基づいた計算による補強の
ほうが安価で済むことがあります。

古民家のリフォーム⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=104

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