コラム

 公開日: 2016-09-03  最終更新日: 2017-04-21

構造の見学会  自然乾燥の構造材や断熱材の施工



断熱材や構造材にもいろいろあります。
断熱材 写真はポリスチレンフォームというボード状の断熱材を使っています。
一番たくさん使われているのはグラスウールという綿状の断熱材です。
ボード状のほうがしっかりしていてどちらを使いますかとなるとやっぱりボード状の
断熱材を選ぶ人が多いです。
ただ予算的にはグラスウールのほうが安く済みます。
グラスウールのように透湿係数が高い、湿気を含みやすい断熱材は断熱材に
湿気が回らないように施工する必要があります。
防湿シートというシートにくるまれているのですが、このシートが連続するように
断熱材を入れる必要があります。
正確に施工しようとすると、正直言ってこの施工はかなり手間がかかります。
おそらく、一部のハウスメーカーを除いて正確に施工しているところは少ないので
はないでしょうか。
知らずに施工しているということもあります。
その点では、透湿係数の低いボード状お断熱材のほうが施工が比較的簡単で
安全かもしれません。
断熱材というのは家全体をすっぽりと包みこんで初めて効果があります。
しかし家というのはそれほど単純なではなく木を組み合わせて造っているので隙間
を塞ぐというのはそれほど簡単ではありません。
通気止めといった施工も必要になります。
当社はエアパス工法という断熱施工を取り入れていますが、隙間なく断熱材を
施工するという点は同じですが、通気止めはしません。
壁や天井の中を空気が巡るように施工します。隙間が必要な断熱施工です。
空気を閉じ込めるというのは気密性を確保するため、断熱の効果を上げるために
必要ですが、閉じ込めるというのは危険を伴います。
結露が起きても閉じ込められます。
これはどの面で断熱材を施工するかにもよります。
床下、フロアーの下に断熱材を入れるか、基礎の外側で断熱するか、基礎の内側
で断熱するか 私は基礎で断熱したほうがいいと思います。
壁は壁の中に断熱材を充填する方法がほとんどですが、外断熱と言って構造の外側
に断熱を施工する方法もあります。
これは、柱や間柱に干渉されることなく全体を包み込むことができて理想だと思いますが、
断熱材を挟み込んで外壁を造ることになるのであまり厚く施工できません。
天井、部屋の天井裏に施工するところが多いですが、屋根面のほうが隙間なく施工できますし、
小屋裏空間も有効に使うことができます。


次に構造材。
自然乾燥材を使うところが増えてきたと材木屋さんが言ってましたが、実際はどうなのでしょう。
機械乾燥材、自然乾燥材どちらもメリット・デメリットがあります。
どちらを使っても仕上がってしまえば分りません。
住み始めても違いなど分かるはずもありません。
しいて言えば、化粧梁があれば自然乾燥材はきれいなピンク色をしていますが、数年すると乾燥
に伴い収縮してきます。
機械乾燥材は収縮はしませんが、しぜんな色合いや香りはありません。
50年から70年その家に住もうとするのなら、自然乾燥材がいいです。
強度は徐々に上がっていきます。機械乾燥材は造った時が一番強いですが、数10年経過すれば
わかりません。
意外なことに同じ工務店をしていても、自然乾燥材なんか今はないと思って経営している経営者も
いるということです。
それほど機械乾燥材は市場に出回っていて、自然乾燥材は出回っていないということなんでしょうか。
それとも単なる経営者の勉強不足なのでしょうか。

自然素材を使う会社が増えましたが、ほとんどの会社は仕上げ材に自然素材を使っているだけのようです。
消費者の方は仕上がりしか見ませんから。
構造や下地になる部分も自然素材にこだわる必要なないかもしれませんが、自然素材を謳うのなら構造
や下地にもこだわるべきではないでしょうか。
私の勝手なこだわりですが。
なぜ使わないかと言えば、構造計算が面倒だからだと思います。
合板を使ってしまえば簡単に済むところが自然素材だけでつくろうとするといろんな制約が出たり、構造材
が大きくなったりするからだと思います。
見えなくなるところもなるべく正直にしておきたいものです。

もう明日のことになりますが、田原本で構造の見学会をします。
興味のある方は申し込んでください。

木の家⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=119

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