コラム

 公開日: 2016-07-30 

リフォームにかかる費用 どれが適正なのか


あるリフォームを紹介する番組でリフォーム工事を請け負った建設会社が、
製作会社などを相手に当初の改修費を上回る損害賠償を求めたという
話があります。
当初の改修費を上回るのですから倍以上の仕事をしたことになります。
建築士や製作会社から追加の工事を指示されたということです。


実際、リフォーム工事ではトラブルが多く発生しています。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターによると相談件数
は年々増加しています。
その中でも木造住宅が7割を占めています。
その相談内容の9割以上が「単価や合計金額は適正か」という内容だそうです。


単価や合計金額が適正か?これは難しいです。

各社扱う材料によって材料費にも差がでます。
新建材類ならばどこも仕入れ値はほぼ同じでしょう。
代理店が会社によって大きな差は付けないと思います。
よほど大量な取引でもない限りは。
しかし、流行の自然素材、これはどこから納入するかで差が出ます。
地域による差もあります。
例えば吉野から仕入れるのと九州や四国、中国(外国の)では価格に差があります。

次に人件費。
各職人さんの賃金です。
リフォームの場合は、どんな仕事が発生するかわからないので、常用といって「1日いくら」
で仕事をしてもらうことが多いです。
1日単価×日数となります。
これに当てはまるように見積もりをすることになります。
大手のリフォーム会社ではこのような発注の仕方はしません。
今までのデータをもとに「この仕事ならいくら」と最初に金額を決めて請負の形式で
発注します。
どちらもメリットデメリットがあります。
最初に金額を決めてしまえば、利益が確実に見込めます。
常用の場合は食い込むことがあります。
ただ、金額を決めてしまうと何かの不具合があっても追加がもらえない限り職人さんは、
自ら余計な仕事はしません。
常用の場合は、気が付いたことは職人さんはしてくれます。
1日いくらで働いているからできるのです。
請け負っている会社からすればやや不利ではあります。
現場監督の采配の部分になります。

リフォームという仕事は「開けてみないとわからない」という現状があります。
どこが傷んでいるかわからないからです。
例えば土台を取り換えるか取り替えないかで施工費は大きく変わります。
大きな追加は施主さんに相談させてもらうことになります。
しかし、何でもかんでも追加でもらえるものではありません。
「何のための見積もりと契約なのか」となってしまいます。
最初から予想をして見込んでおけばいいことですが、何もかも見込んでしまうと
「見積もりが高い」となってしまいます。

次に各工務店が現場にかかる経費としてどれだけ見込むかで合計金額が変わります。
これもどれだけ現場監督が付くか(監理するか)で変わる金額です。

たまに他社さんの見積もりを見せる人がいます。
これを見せてもらっても、意外と他社さんの見積もりというものは分りません。
合計金額で比較するしかありません。
各社見積の仕方が違うからです。
どこまでを含んだ単価なのかがわからないのです。

木造住宅というのは簡単な構造のようでやっぱり消費者にはわからない部分があります。
大きく変わるのは施工の仕方です。
同じ床板を貼るにしても釘で簡単に止めるかビスと言ってネジを締めて留めるかで手間は
変わります。
接合は付きつけるだけか、サネを設けるかで将来、差が出ます。
接着剤を使うか使わないかでも変わります。
構造材を組むにしての色んな組み方があります。
簡単に金物でつなぐだけ、または正式にホゾなどの加工して組むかでも手間も変われば強度
も変わります。
材料の等級もそうです。
無地か、小節か、1等材か、使い分けるだけで材料費が変わります。

例を挙げればきりがないのですが、要はどれだけ施工会社と消費者が信頼関係を持って
契約し仕事を進めるかによります。
施工者側もどこまでも手間を掛ければいいというものでもありません。
予算に応じた仕事も必要です。
予算に応じた仕事が手抜きと判断されても困ります。
失敗のないリフォームを誰もが望んでいます。
「この会社に頼んでよかった」「仕事をさせてもらってよかった」
お互いそうなりたいのです。

輪和建設㈱⇒http://www.rinwa.jp/

この記事を書いたプロ

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中西直己

奈良県大和郡山市満願寺町814-6 [地図]
TEL:0743-53-3355

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