コラム

 公開日: 2015-11-25  最終更新日: 2017-04-21

土壁の家 今見直してもいいとき



土壁 今はほとんど施工されることがなくなりました。
土壁は断熱性があまりありません。
断熱性はグラスウールの10倍以下で、グラスウール50ミリの断熱性を
持たそうとすると76cmの厚さが必要になります。
断熱性はありませんが、畜熱性はあります。
両方併せ持った材料があればいいのですが、それはありません。
材料を見てわかるように断熱性はそのものの比重に反比例します。

しかし、ある程度の蓄熱という性能も家には必要です。
蓄熱暖房である薪ストーブと蓄熱性能が高い土壁は相性がいいです。
室温の変化を緩やかにしてくれます。




輻射熱というものがあります。
普通は、部屋の温度の高い低いで暑さ寒さを判断しますが、
輻射暖房の場合、人の体感温度は室温と床・壁・天井の表面温度
を足して2で割った温度と言われます。
室温が低くても床・壁・天井の表面温度が高ければ暖かく感じます。
壁が蓄熱してくれると同じような状態を作り出してくれます。
土壁の家から普通の高気密の家に引っ越しをされて冬が寒く感じる
ようになったという人もいます。
普通は、今風の高断熱の家のほうが温かいはずです。
輻射熱の加減かもしれません。

輻射熱による暖房は快適です。
何より風がありません。
エアコンで暖かい空気を送っても風があたることで冷たく感じることもあります。
以前薪ストーブをつけさせてもらった家で、薪がなくなりエアコンを使い始めると
機械による風が不快に思うようになったと言われました。

土壁は究極の自然素材でもあります。
写真は、竹ではなく木で木舞を編んでますが、あとは土と藁だけです。
どこでも手に入りますし、どこに処分しても問題はありません。
ただ、今の時代では割に合わない施工費と高気密高断熱優先の家造りが
必要とされない理由です。
一部の工務店ではこれを売りにして施工しているところもあります。
なくなることはないと思いますが、残ってほしい工法でもあります。

木の家⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=119

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