コラム

 公開日: 2015-11-23  最終更新日: 2017-04-21

これからの家造り 高気密・高断熱か昔ながらの伝統構法か


長期優良住宅、長期優良リフォームどちらも今国が
推し進めている家造りです。
当社もどちらも施工しています。
新築はすべて長期優良住宅に対応しています。

ただ、長期と言ってもこの仕様で家がどれだけ長持ちする
のかと聞かれると疑問に思うところはたくさんあります。
長期には耐震等級、温熱等級、劣化対策等級、維持
管理等級など住宅に必要な等級が規定されています。
温熱等級などは、高気密・高断熱の性能を高める等級
ですが、家を密閉化するということは構造の面で不利に働く
ことがあるという意見があります。
私も同感です。
一方、正確な断熱施工をされた高気密・高断熱の家は
構造材にとって、低温乾燥のような状態を造るとまで書か
れている書籍もあります。
住宅の断熱気密化は、室内環境の向上と省エネに貢献して
いるが、効率が良いがためにより長時間、より広い範囲を暖房
してしまうデメリットもあるといいます。
電化製品も性能がよくなり、エアコンなどは数年前の物に比べて
消費電力はかなり改善されています。
それゆえに大量に使用してしまうということもあります。
冷蔵庫やテレビも省電力とはいえ大型化して全体としてはエネルギー
の消費は増加しているかもしれません。

長持ちする家と言えば、日本に昔からある古民家 いわゆる伝統
構法で造られた家です。
長期優良住宅が長持ちするかどうかはこれからですが、日本の古民家
はすでに実績があります。
築100年以上の家など普通にあります。
今の生活様式とはなじめないところもありますが、いわゆる自然素材で
のみ造られた家がほとんどです。
今の耐震基準では、ほとんどが倒壊の危険性ありと判断されますが、
実際ほどほどの地震は経験しているはずなのに今も残っています。
深い庇や大きな開口部は、いかにも日本の家です。
高温多湿に対して過ごしやすく考えられています。

建築関係の先生方の中でも、この伝統工法の家こそ本来の家だと
主張する人もいれば、高気密高断熱の家こそこれからの日本の住宅
と唱える人もいます。

住宅づくりの仕事をしている私でさえ、どちらが本当にいい家なのかわか
らなくなることがあります。
高齢者にも優しい、温度差の少ない室内環境を実現するための高気密・
高断熱の家か、日本の文化ともいえる伝統工法の家か。
多少の暑さ寒さは、窓を開放する、服を一枚多く着ることなどの工夫をして
生活したほうが健康的というのも一理あります。

木の家⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=119

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