コラム

 公開日: 2015-11-11  最終更新日: 2017-04-21

住宅の階高と天井高さ


家を建てるとき、基準となる階高(1階の床から2階の床までの高さ)
や軒高(2階の桁の高さ)などを決めます。
ほとんどの工務店、ハウスメーカーはすべて統一していると思います。

注文住宅専門となるとその都度、設計しているところもあります。
当社も時々変えて施工します。

施主さんによって、「天井は低くてもいい」という人、「とにかく高く」という
人がいます。
低くていいという人は少ないですが、「高く」という人は多いです。
最近、ある住宅メーカーのコマーシャルでも「天井高さ2.7m」「高くて気持
ちいい」などと宣伝しているのを見ました。
やっぱり高いほうがいいのでしょうか。
確かに開放感があるように感じます。
開放感を味わいたいのなら、吹き抜けやロフトでもいいように思うのですが、
吹抜けにすると1階と2階、「双方の音が聞こえてうるさく感じる」 「暖房
が効きにくい」といったデメリットの方が先立つようです。


単純に高くといっても、一般の住宅でいえば柱の規定長さ(流通している柱)
は3mですからどこまでも高くできるものではありません。
4mの柱を使うという方法もありますが、あまり現実的ではありません。
柱の上下のほぞの分を差し引き、さらに根太と床板の厚み分低くなりますが、
梁の成の分、2階の根太や床板の厚み分2階の床は高くなります。
その中で、できるだけ天井を高くとる。
しかし、写真のように天井裏には、電気配線や排気のダクト、2階にトイレが
あれば排水配管、給水配管が通ります。
そういった設備の通らないところならば2.7m位は可能です。
正直、天井を高くするのは比較的簡単です。
ただ、階段が急になったり段数が増えたりということはあります。



反対に階高を低くする方が難しいです。
階高を低くする必要はなさそうですが、低いほうが家の外観はきれいになります。
変に背の高い2階で手というのはアンバランスに見えます。
また、2階への上り下りは低いほうが楽です。
全体を低くしようとすると、上記のような天井裏の設備類を通すのに苦労すること
になります。
建築家の人は、この低い階高の家が好きです。
私も低い家が好きですが、これはよほど施主さんに理解してもらっていないと後で
修正が効きません。
高くてクレームを言う人はいませんが、低いのはクレームになります。
何か損したように思うのでしょうか。

よく「開放感のある家を」「圧迫感のないように」という表現をされますが、
低いところもあり高いところもあって初めて開放感を感じると思います。
どこもかしこも高いと慣れてしまって、変化がないですから。
低い家のほうが、使う部材も少なく、空間を有効に使えます。
また、容積が少なければそれだけ空調も効率よく利用できます。

エアパス工法の家⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=111

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