コラム

 公開日: 2015-03-07  最終更新日: 2017-04-21

エアパス工法の家は住みやすいのか 4


エアパスの結露について

エアパスの場合、結露するとすれば小屋裏です。
対策として、野地板の上に使う防水のためのルーフィング
を透湿性のあるものに変えたり気密性を確保するために、
屋根の断熱材のジョイントをコーキングで処理したり
通気層を確保するために通気胴縁の上に通気用のシートを
貼るなど少しづつ改良が加えられています。

屋根に使う材料によっても差があります。
ガルバなど熱伝導率の高い材料ほど起りやすくなると思います。
小屋裏空間と屋根材に熱せられた空気とでは温度差があり結露
が発生することがあります。
これはエアパス特有の空気取り入れ口付近で起こります。

屋根材にガルバではなく、和瓦やセメント瓦を使用している
ところ(会社)ではほとんど発生していません。

当社では、ガルバを使っていますがルーフィングに遮熱透湿シート
を使っています。

エアパスの工法の特徴として、空気の流れを重視するのでガルバは
熱の伝導率が良く空気をよく循環させてくれるメリットがあります。
ただ、温度差がありすぎてそれが結露の原因になる可能性もあると
思います。

ここまでが、エアパス工法が原因で結露が起こる可能性だと思います。
あとは、どの家でも起きている結露がエアパスの場合は、小屋裏
という誰でも確認できるところで起きているだけかも知れません。

人が生活している限りは、大量の水蒸気が発生します。
人一人でも、1日に1Lくらいの水蒸気を発生するといいます。
高気密・高断熱の家でもそれは同じです。
サッシが断熱仕様でなければ窓枠に結露します。
どこにも結露しないということは、空気中に大量の水蒸気が充満して
いるか、室内の仕上げ剤が吸収しているか(壁の漆喰や無垢の木)
壁や天井を通過して壁の中や天井裏に流れ込んでいるかです。
室内の仕上げ剤が吸収する水蒸気はたかが知れています。
土壁でもない限り。

ビニールクロスで室内が仕上げてある場合は、ビニールは水蒸気を
通さないので、壁や天井を通過することはありませんから、構造材
に影響することはありません。
ただ、これは室内がビニールハウスの状態ですから快適な室内では
ありません。

漆喰や布クロス、和紙などを使っていれば壁や天井を通過します。
室内環境は快適になりますが、壁体内結露という怖い現象が起こる
可能性があります。
グラスウールなどは室内側に防湿層があるので躯体には流れないと
思いますが、100%ではないでしょう。
ただ、石膏ボードと防湿層の間は結露しているかもしれません。

エアパス工法の家は、自然素材を使うところが多いです。
壁や天井を通気してしまう素材です。

エアパスは壁に通過した空気はそのまま屋根面を通過してまた
小屋裏に戻ってきます。
となると小屋裏に水蒸気が充満することになります。
それが結露の原因だと思います。
夏場は小屋裏の換気口は開けてもらいますが、冬は閉じてもらう
ことにしています。
しかし天気の良い日は月に1度くらい開放してもらうようにしています。
これは家を換気することと同じです。
誰でも、窓を開けて家を換気するはずです。たとえ冬でも。
それと同じことを開閉式の換気口でしてもらえばいいことです。
エアパスの家は中に入ると気持ちがいいという人が多いです。
実際当社のモデルハウスでも、いつまでも居る人がいます。
それは、仕上げも作用しているかもしれませんが、室内の水蒸気や臭い
(化学物質)が壁を通り抜けて排出されているからとも思います。
ただ、壁や天井を通過するなら排出できる通気層のある工法でないと
家のどこかに支障をきたします。
たとえ結露が起きても換気口を開けることで解消できる。
対処できない(わからない)状態よりはいいはずです。

エアパス工法の家⇒http://mbp-nara.com/rinwakensetu/column/?jid=111

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