コラム

 公開日: 2017-12-03  最終更新日: 2017-12-08

依存について

生きるために起きている


○○依存というものについて、お話します。

アルコール依存、ギャンブル依存、ゲーム依存、薬物依存、ネット依存、セックス依存、宗教依存、仕事依存(ワーカホリック)、摂食障害(依存という言葉はつかないけれど、依存です)、自傷依存、買い物依存、他にもいろいろありますが
全ての依存に共通して言えることは「生きるために必要だから起きている」ということです。

「え?それっておかしいでしょ。身体に悪かったり、金銭的に破綻に向かったり、生きる上ではマイナスなことでしょ。」って、思いますか。
人が生きるためには、身体を守ることは大事です。そして、心を守ることも同様に大事ですね。
○○依存になってしまうのは、そうすることによって、必死で心を守っているんです。○○に集中している限り、感じなくてすむものがある。それを感じてしまうと、心が潰れて、生きていかれないことを身体が知っているんです。

だから、「やめなければ・・」と思ってもやめられない。「今度こそやめる」と決めてもやめられない。○○依存は、その人が必死で生きている証なんですね。
○○依存を解決するためには、そこを理解する必要があるのです。

依存をよしとする解決もある


依存の根底にあるのは、空虚感、孤独感、愛情飢餓などです。依存対象に向かっていると、それらが緩和されたりその間は感じずにすんだり、楽に息ができるわけです。
それはひとつの身の守り方であり生きる術なので、無理になくす必要はない、いいじゃないかと割り切ってしまうのは、悪いことではありません。
ただし、生活に支障が出ない程度の依存の場合です。

第1の条件は、時間的な支障が出ないこと
第2の条件は、経済的な支障が出ないこと
第3の条件は、健康面での支障が出ないこと

中でも、第1の条件は必須です。
仕事(学生なら勉強)や家事、身の回りのことなど、生活していく上で必要な時間を依存対象に向かわずに過ごすということができるかどうか。
たとえば、ネット依存の母親でも、仕事や家事などをこなして子どもをみるときはスマホを手放しておけるならいいわけです。

第1の条件をクリアしているけれど、第2、第3の条件がクリアできない場合、依存対象を変えるという解決の仕方があります。
スポーツや音楽活動、裁縫やものづくり、写真や絵画など、あまりお金がかからず、健康を害することのないものに依存してみる。ボランティア活動など社会の役に立つものもいいですね。
対象が変わっただけで依存自体はなくなっていませんが、快適に生きていくことはできます。
ある女性は子育てを終えてから買い物依存になりました。彼女が病気で動けなくなってから、クローゼットから未使用の鞄や服をたくさん出てきました。家族が誰も気づかなかったのは問題がなかったからです。彼女は仕事も家事もしていましたし、地域の活動も熱心にしていました。家族との交流も楽しんでいました。そして、彼女が買っていたものはワゴン品のような安いものでした。そうして、自分で自分の心の均衡を保ち生きていたんです。買い物依存が彼女の心の健康を支えていたのです。
依存をよしとするのも、場合によってはひとつの解決なんです。

では、上の3つの条件にあてはめることができない場合はどうすればいいのか。

依存を軽減するために


時間的な支障が出ない、経済的な支障が出ない、健康面での支障が出ないという3つの条件をクリアしない依存の場合は、依存を軽減する必要があります。
もちろん、依存自体をなくしてしまうのが理想的ではありますが、上の3つの条件を満たすくらいの依存ならば残っていてもOKなので、軽減すると表現しています。

そのためには、依存の根底にある空虚感、孤独感、愛情飢餓などを軽減することです。すなわち、自分の無意識に潜んでいる空虚感、孤独感、愛情飢餓などと向き合っていくことになります。
向き合うのは自分自身であり、他者にどうにかしてもらうわけにはいきませんが、向き合うという作業は他者の存在なしには、ほぼ不可能です。
自分だけでやろうとしても、自分が自分と向き合うやり方が、空虚感や孤独感や愛情飢餓に根ざしているので、同じところをぐるぐるしてしまいますし、そもそも、心というのは他者との関係の中で育まれるものだからです。

ですから、人の手を借りる必要があります。
身近な人の手を借りるのもいいですが、それでもしんどい状況が続くようであれば、プロの手を借りてくださいね。

この記事を書いたプロ

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心理カウンセラー 中尾里香

奈良県大和郡山市柳町76-10 [地図]
TEL:080-5325-4220

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